量産コストがネックだった斜め微細穴加工にプレス技術で挑戦!
■お客様の課題:
ステンレスパイプ(SUS材・肉厚2.17mm)に対し、斜め方向にφ0.8の微細穴を複数あけるという開発要求がありました。
一般的には機械加工による対応が多いこの加工ですが、
- 穴径が小さく
- 材料が肉厚かつ硬質で
- 斜め方向からの加工であること
から、工具負荷とコストが非常に高くなることが問題となっていました。
■弊社へのご相談:
「プレスで代替できれば大幅なコスト削減が可能ではないか?」というご期待を受け、弊社で技術トライを実施。
試作開発段階からの支援がスタートしました。
■対応内容と結果:
- 金型の工夫により、複数工程で徐々に斜め穴を成形
- 微細な専用パンチの開発と形状調整
- 肉厚2.17mmという高難度材料に対して変形を抑えた加工技術を確立
その結果、要求精度を満たす試作品を実現し、お客様からも高評価をいただきました。
■その後の展開:
製品としては開発段階での評価止まりとなり、量産には至りませんでした。しかしながら、
- 難加工への対応力
- 工法転換によるコスト提案力
- 試作段階からのスピーディな対応力
を高く評価され、次回以降の開発案件でも当社への相談を検討したいとのお言葉を頂いております。